この記事のポイント

正本と明細キー、値の意味、重複と再送、結果の照合を決めます。取込件数だけで連携完了とは判断しません。

1. 正本と明細を識別するキーを決める

受注、計画、実績など、連携するデータの種類と方向を最初に決めます。取引先コードや品番の対応表だけでなく、伝票番号と行番号など、同じ明細を継続して識別できる項目が必要です。どちらのシステムで追加・変更・取消を行うかを揃え、両側で同じ情報を修正する場合の優先順位も決めます。

2. 値の形式と業務上の意味を合わせる

列名が同じでも、納期が出荷日なのか到着日なのか、数量が個数なのか箱数なのかで結果は変わります。文字コード、区切り、引用符、改行、日付、空欄とゼロ、小数桁と丸め、単位換算を仕様に残します。品番の先頭ゼロや長い番号を表計算ソフトで変換してしまわないことも確認ポイントです。

3. 重複・途中失敗・再送を設計する

ファイルを再配置したときに追加扱いになるか、既存明細の更新になるかを明確にします。途中まで成功した場合に全件を送り直してよいのか、失敗分だけ再送するのかも決めます。元データ、受信日時、処理結果、エラー理由を追える記録を残し、担当者が状況を判別できるようにします。重複を自動排除できると仮定せず、選択した取込方式の仕様を確かめてください。

4. 取込件数だけで完了判定しない

テストでは通常データに加え、未知品番、空欄、重複、変更、取消、通信中断後の再送も確認します。送信件数と成功・エラー件数を照合し、数量合計と代表明細、関連する計画・在庫等への反映を確認します。TPiCSにはファイル入出力やトランザクション連携の方式がありますが、必要な機能・オプションと更新範囲は対象データで異なります。データベースの表へ直接書き込めば同じ結果になると考えず、採用方式に沿って検証しましょう。

運用担当へ渡す資料も用意する

連携仕様書には正常時の流れに加え、取込時刻、完了の確認場所、エラー時の連絡先、再送を判断する担当を記載します。ファイルが届かない場合と、届いたが処理できない場合を区別できることが大切です。稼働後の列追加やコード変更を、誰に事前連絡するかも決めておきましょう。

連携仕様の確認表
確認すること決めておく内容
対象と方向どのデータを、どちらへ渡すか
キー・変更明細の識別、更新と取消の扱い
値の形式文字コード、日付、数量と単位、丸め
障害時成功・失敗の判定、再送の単位と担当

TPiCSでは、ファイル入出力と取引データの読込みを区別する

TPiCS-X 5.2の公式説明には、テーブル・ビューを対象にしたCSV/Excelのファイル入出力と、フォームで登録した場合と同様の処理を行う「トランザクションテキスト読込み」が別に示されています。

連携を設計するときは、単にCSVを渡せるかに加え、「どの画面の登録に相当する処理を行いたいか」を整理します。表へ値が入ることと、業務上必要な関連処理が行われることを同じと考えないようにします。

連携テストで確認する例
試すデータ確認すること
通常の明細1件登録先の明細、数量、日付と必要な関連結果
同じ明細の再送追加・更新・拒否のどれになるか
途中エラー後の再送成功済みの明細を重複登録しないか

方式の区別はTPiCS-X 5.2の公式資料に基づきます。上のテスト表は当社の設計提案で、特定の標準機能の実行結果ではありません。対象データ、機能・オプション、連携方式を決めてから実機で検証します。

参考情報と適用範囲

本記事は当社が提案する一般的な確認方法です。TPiCSの機能分野は公式資料を参照していますが、個別環境での操作・設定・処理結果は実機確認が必要です。

  • TPiCS-X 5.2 基本機能 ↗
    アイテム/製品構成、統合マスター、ファイル入出力、数量換算という機能分野の存在。個別の設定・操作手順は利用環境で確認してください。
  • TPiCS-X 5.2 製品紹介 ↗
    マスター構成、ファイル入出力、Excel帳票などの機能分野を参照。個別環境での処理や操作は別途確認が必要です。
個別環境の確認が必要な場合は、利用バージョン、対象画面、期待する結果と実際の結果を整理してご相談ください。顧客名・個人情報を含むデータの送付は、事前にご相談ください。
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